「20代から英語の勉強って遅い?」
そういった悩み、ありますよね。
英語が得意な人って、小さいときから海外にいたボンボンだったり、
両親が英語の機材などを買ってくれる環境に恵まれた人だったり…。
僕も最初は強くそう感じ、「なんで、英語の勉強に金を投資してくれなかった
んだ!?」と親に反抗したことすらあります。
ただ、このようなことを言っても現状は変わりません。
皆さんが少しでも、前向きに英語学習に取り組めるように書きましたので、
是非参考にしていただけたら嬉しいです!!
20代から勉強って遅くないの?
私が大失敗した経験
皆さんがまず最初に考えるのって、このようなことではないですか?
「20代から勉強しても、頭が固いから無理」だったり、「赤ちゃんの頃から触れてないと無理でしょ」
という意見の方がたくさんいらっしゃると思います。
私も、それを強く感じました。実際私は、20歳の時、TOEICで260点という点数を取ったことがあり、英語どころかローマ字を見ただけで拒絶反応が出るほどに嫌いなときがありました。
もちろん、私は英語の勉強を全くしなかったというわけではありません。
大学に入ってある程度たった時に、YouTubeの英語学習動画に感化され、起きた時、そして眠る前に英語の音声を必ず30分リスニングし、
日中は、文章読解に時間を使いました。
しかし、結果は260点だったのです。
(引用:ETS®TOEIC®「TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表」引用日:2024/05/15)
(引用:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」引用日:2024/05/15)
この表をご覧いただくとわかりますが、僕のレベルは大体準2級から2級くらいですね。
ただ、TOEICは適当にマークしても300点くらい取れてしまう試験なため、これだけだと正確な英語力はわかりません。なんせマーク式ですし、大体四択のため、300点くらいは取れます。
TOEIC300点未満は、英語超初心者レベルです。「中学英語がうろ覚え」という状態でしょう。
TOEICは3〜4択のマーク式試験です。990点満点ですので、適当にマークをしても全体の4分の1は正解でき、250点程度は取れる計算になります。
つまりTOEIC300点未満の方は「自力で解けた問題はほとんどなかった」ということです。
【一目で分かる】TOEIC点数のレベル目安と分布、英検等への換算まとめ引用日:2024/05/15)
とあるサイトでは、このように書かれていました。いや、わかってはいましたが「自力で解けた問題はほとんどなかった」という一文は、非常に傷つきますね(笑)
というように、300点未満は世間一般では、ほぼ無勉強と変わらないということです。
もちろん、1か月ほどしかやってなかったので、英語学習のやり方などにある程度気づいた今は、「そりゃそうだ」と思えますが、当時の何もわからなかった僕は、「これだけやったのにこれかよ」と思い、「自分は本当に頭が悪いんだ」と思い、半年ほど英語の学習をやめてしまいました。
科学的に証明されている脳の構造
皆さんは、「赤ちゃんの時に触れていたらなぁ」とか、「勉強がスタートした中学校から勉強していたらなぁ」と思ったことはありますか?
その理由はなぜですか?おそらく、「頭が柔らかいから」と答えるでしょう。
実は皆さんの考え方は非常に鋭いです。なぜなら、この考え方は臨界期仮説(Critical Period Hypothesis)と呼ばれているからです。
この研究は主にSLA(第二言語習得)における研究によって明らかにされているものです。
ただ、みなさん。ここで注目していただきたいのが、僕たちがやるのは「外国語習得」だということです。日本人が日本で英語を勉強する分には、大体の場合、第二言語ではなく「外国語習得」に分類されます。第二言語と外国語の違いは、その言語が自分の暮らしている環境の中でその学んでいる言語が、生活言語として使われているかどうかです。
例えば、日本では学校の授業も日本語、コンビニに行っても日本語は通じますし、家族の話す言葉は日本語です。英語はどちらかといえばただの「科目」でしかなく、または英会話教室や身近の外国の方と話すときのように、「使うときが非常に限定された言語」だということがわかります。
対して、日本人家族がアメリカに引っ越し、英語が話されている環境の中で、英語を習得する場合、これは第二言語を習得するということになります。
私たちの脳は、年をとるにつれて少しずつシワが深く大きくなっていきます。これは、徐々にではありますが、脳が萎縮しているからです。
一般的には、30歳代くらいから少しずつ脳の萎縮が始まり、65歳くらいになると、肉眼的にも「明らかな萎縮がある」ことが、分かるようになります(写真)。
脳の形態の変化
25才と78才の方の脳の比較となりますが、目に見えて差があるのがわかります。
ただ、「30歳代くらいから少しずつ脳の萎縮が始まり」と書いてあることから、20代はまだ脳の萎縮が起こっていない状態だということがわかります!
大人のほうが論理的思考力が高い
論理的思考力は物事や情報を的確に分類し、筋道を立てて自分の考えを明確化していく思考法です。
大人になるにつれ、人との関わりや、様々な情報に触れる機会が増します。その結果、論理的に考え、筋道を立てて実行していくという力がどんどん養われていきます。
逆に、子供のころに「計画を立てて少しずつ実行していく」というのは非常に難しいです。理由は、やはり経験が圧倒的に不足していて、筋道立ててやるメリットがあまり理解できていないということです。
大人は、計画を立て長いスパンで勉強を継続できる。
それに対し、子どもは計画を立てるのが苦手な子が多い代わりに、時間がすごくあり、また感覚が鋭いため英語を好きになったら強い。
というような感じです。
正直、メリットなどを考えずに楽しいことを追い求める子どもは、英語学習にはまれば上達しますが、そうでなければ全く触れません。今は、ゲームやスマホなどがありますしね(笑)
ここが、大人になった皆さんが子供に対して圧倒的に有利になるところです。
計画を立てる力があるからこそ、だれもが英語学習においてスペシャリストになれるということは、肝に銘じていただきたいです。
20代が一番早い
脳が若く、論理的思考力が高い今が一番英語を勉強するうえで一番最適です!
そのため、「いまやったって遅いよ」という意見や、「今更英語勉強とか恥ずかしいな」と思うことは今日で終わりです!
自分の理想のために一歩ずつ、精進していきましょう。
20代から、英語を勉強するべき理由
では、「20代から英語の勉強は遅くないよ!むしろ早いよ!」という説明が済んだところで、20代から英語学習をするべき理由について深堀したいと思います。
職業の幅が圧倒的に増える
就職みらい研究所の就職白書2024によると、選考基準として語学力を重視する企業は約12%にとどまっています。現時点では、採用活動で英語力を重視している企業は少ないようです。
理由としては、多くの企業では、業務で英語を使うケースは限られているためだと考えられます。実際、社内公用語を英語としている楽天などは実際にビジネスシーンで必須となるため、入社時から求められますが、他の会社はあまり求められないようです。もしくは業務で英語を使うとしても、入社までに力をつけられれば問題ないと判断している可能性や、社内教育制度を充実させている企業が入ってから育てればいいと考えている可能性があります。
しかし、裏を返すと1割程度の企業は英語力を重視しているということです。そのため、語学力がないとこの一割の企業を選択肢から外さざるを得ないケースが出てきます。そのリスクをしっかりと考えていただきたいです。
今後英語力を重視する企業が増加する見込み
現状は英語力を重視する企業は少ないですが、今後は増える見込みです。国際ビジネスコミュニケーション協会の英語活用実態調査2019(企業・団体)によると、今後、人材採用時などに英語力を求める企業は、2割弱から4割弱に増える見込みとされています。
これは、先ほど述べた入社後に企業が育てるというスタイルではなく、最初からある程度戦力となる人を求めているということです。
そのため、語学力を自分で考え高めていくというスキルは、今後より一層求められるということになります。
20代からの英語勉強法
先ほど僕は、「僕たち20代は英語を始めるタイミング的にとても良い」といいましたが、その中でも論理的思考力を使った勉強法をお話しします。
確実に誰もが伸びる勉強のやり方
「誰もが」、といわれると少し身構えてしまう気持ちはあると思います。正直、万人に必ず効果がある勉強法なるものは存在しません。
なぜなら、習熟レベル、環境などが違いすぎるからです。
ネットに転がる勉強法は、とても素晴らしいものばかりですし、今後良いなと思ったものは紹介していこうと思っていますが、やはり一人一人の英語のレベルを必ず上げてくれる保証のあるものではありません。
では、僕が何を伝えたいかというと、それは「自分に合った勉強方法の探し方」があるということです。
詳しく説明します。
例えば、英語の勉強方法の一つに「どんどん英文に触れて慣れていけ!」というものがあります。
この勉強法は、実際効果的ですし、僕もこれによって英検準一級レベルの英文やTOEICの文章がスラスラ読めるようになりました。
ですが、この方法には落とし穴があります。
それは「単語や文法、構文をある程度知っていなければならない」というものです。
この勉強法は、知らないものに触れたらその都度調べていけ、というものですが、やはり知らない単語や文法などが多すぎると、一つの文に時間をたくさん使いますし嫌になってやめてしまう可能性が高いです。
英語学習で一番あってはならないことは、勉強をやめてしまうことです。
正直、毎日一つの単語を知って一つの文法を知るだけでも、確実に英語力のレベルアップはしています。少しずつ知っていくことで、それが束となっていくことでどんどん力をつけていけます。
なのに皆さんは、急激なレベルアップを求めすぎています。
「たった二か月で、英語力ゼロからTOEIC700点」
などの輝かしい実績に魅了されて、その人の勉強法を試してみる。ただ、自分にはハードで続けられない。
これは、その人の英語学習以外で培ってきた経験や、ある程度時間に余裕があるという整えられた環境があるからこそ実現できることです。
そのため、そのまま皆さんが取り入れようとしても必ず英語が短期間でできるようになるという保証はありません。
オックスフォード大学出版局が示した「A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening & Reading Test Preparing Your Students for Success」によると、TOEIC700点を取得するためには、英語が全くできない状態から1150時間の学習が必要と言われています。
1150時間というと、毎日一時間勉強をしても1150日かかりますし、年数にしたら約三年です。
また、そういった動画で様々な参考書が紹介されますが、これもまた皆さんのレベルを十分に考慮されていないものばかりです。
そのため、立ち読みするなどして自分のレベルに本当にあっているのかを確認する必要があるのですが、それができるようになるためにもある程度の単語力、文法力が必要になります。
そのため、今の自分の現状を分析する必要が出てきます。
そこで皆さんの助けになる考え方をご紹介します。
これは、目標と成果の具体化です。
目標の具体化、成果の具体化
皆さんが勉強をやめる瞬間ってどんな時ですか?
おそらく、目標があいまいだったり、そのやり方で本当に成果が出るのかわからなくなった時だと思います。
そのため、「目標の具体化、成果の具体化」をすべきです。
具体的に言うと、「会社の昇進でTOEICが必要だけど、現状は640点。必要な点数は700点。だから、一日金のフレーズの十個の英単語と、文法問題一個を覚えたら、一か月後に60点アップできる」という感じです。
基本的に、やる気がなくなるときは「これだけやったのだから、これだけ点数が取れて当然」
という、自分の今までの経験から物事を考えてしまっている時です。
それが、思っていた通りの結果を出せればいいのですが、ほとんどの人は思っていたよりもはるかに点数が取れなくて落胆し、英語学習そのものをやめてしまいます。僕もそうでした。
それは、本当にもったいないです。先ほども述べましたが、毎日単語を十個、文法を一つ覚えるだけでも確実に成長はできます。
一歩一歩着実に成長しましょう。
目標は特にないが、伸ばしたい人
ただ、特に緊急で伸ばす必要はないけど、とりあえず今後必要かもしれないから伸ばしておきたいという人もいるかもしれません。
もちろん、目標はあった方がいいですが、こういた考えの人も結構いると思います。
その人たちに伝えたいのは、「とりあえず続けること」です。
そのために必要なことは、「適度に手を抜くこと」です。
手を抜くことは、悪いことと考えられがちですが、継続していく上では非常に大事です。
毎日10分勉強する、というだけでもそれが一か月、半年、一年となったときには、仕事の状況などによって続けることが難しくなる可能性があります。また、やる気もどんどんなくなります。
そのため、適度に手を抜きましょう。
ただ、計画的に手を抜いてください。
「今日は面倒だからやめとこう」はだめです。
あらかじめ、「この日は友人と飲みに行くから勉強できなさそうだな」と考え、オフの日にするという感じです。
特に、予定が定まっていないようなら、とりあえず日曜日をオフ日にすればバランスがとりやすくていいと思います。
まとめ
みなさま、いかがだったでしょうか。20代からやる意義、そして英語力の必要性についてわかっていただけたかと思います。
散々述べたことですが、もう一度言わせてください。
英語で大事なのは「継続すること」です。
仕事や交友関係が忙しくて、なかなか勉強ができないという悩みはすごく多いと思います。
ただ、僕たち20代は計画的に物事を実行し、着実に成果を出していくということに非常に優れている年齢です。
少しずつの勉強を、負担を極力減らしながらやり、ぜひ目標を達成していってください!!
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